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 確定申告では一年間の利益(所得)を確定します。

利益は収入から経費を引いて算出します。

 

ネットオークションやせどりで利益を得た場合

仕入れにかかったお金は経費になります。

では年末に仕入れた商品がまだ売れていなくて

残っている場合はどうでしょう。

売るつもりで持っていて

でもまだ売れていないからそのまま年を越します。

 

仕入れた時点で経費計上することも全く不可能ではないのですが

正式には「在庫」として処理します。(棚卸資産

 

簿記の考え方を見てみましょう。

たとえば100円で本を仕入れた場合は

「現金100円」が「100円の価値がある本」に変わったと考えます。

そしてその本が200円で売れた場合に

「100円の価値がある本」と「利益100円」を「現金200円」と

交換したとなります。

ここで初めて「100円の価値がある本」が200円の収入を得るために使った

経費となるのです。

 

ですから年末にまだ売れていない

「100円の価値がある本」が残っている場合には

「100円の価値がある本」がありますよと申告しないといけないのです。

 

そのためには年末に何が残っていてその仕入れ値はいくらだったか

を確認しないといけません。

この作業が「棚卸」と呼ばれています。

「棚卸」をするためには何をいくらで仕入れたかを

記録しておく必要があります。

 

自分の利益を管理するためにも大切なことですね。

いきなり簿記を作るのはハードルが高いかもしれませんが

日記のようにその日の記録をつけることから始めると良いかもしれません。

 

仕入れた商品が売れたらその仕入れ値を経費として

収入と経費と利益を計算して記入しておくとあとから見直したときに

すぐにわかります。

 

そして年末には残っているはずの在庫と実際に残っている在庫とを

突き合せて確認するのです。

その作業が「棚卸」です。

 

去年仕入れた商品を今年になってから売れた場合も同じです。

去年から「棚卸資産」を引き継いで

その「在庫」を今年になって売り上げたのです。

 

倉庫の立場に立ってみてみましょう。

今年の初めに去年からの「棚卸資産」を引き継ぎます。(期首在庫

そして今年の「仕入れ」でまた「在庫」が入ってきます。

商品が売れることによって「在庫」から出ていきます。

最後に年末に「棚卸資産」が来年に引き継がれます。(期末在庫

 

では今年売れた商品の仕入れ額はどうなっているでしょう。

入ってきたのが「期首在庫」と今年の「仕入れ」

出ていったのは「売れた商品」と「期末在庫」

ですので「売れた商品」は「期首在庫」+「仕入れ」-「期末在庫」

となります。

 

「棚卸」は年末だけじゃなく毎月おこなえるといいですね。

毎月売り上げと利益がわかります。

今後さらに手広くインターネットビジネスで利益をねらっていくためにも

自分の利益を把握することは大切です。

 

そして利益が増えた場合には正式な簿記を取り入れることになりますが

その場合でもかんたんに移行できます。

もちろん確定申告もそのまま記入するだけです。

簿記と難しく考えずに日記のようにメモすることから始めましょう。

 

確定申告における棚卸にはいろいろあります。

本を仕入れてきて

値札をはがしてクリーニングして袋詰め

売る状態にするまでにはそれなりに工程が必要です。

 

では仕入れてきたばかりの在庫と売れる状態にまでした在庫は

同じ価格で良いのでしょうか。

製造業では「原材料」「仕掛品」「製品在庫」に分類して在庫を評価しています。

 

「材料」は仕入れ価格

「仕掛品」は機械の稼働費や人件費を付加した価格

「製品在庫」は売上原価で在庫の価格を決めています。

個人事業でも基本的には同様の考え方で在庫価格を決めることが

できると思います。

あくまでも実態にできるだけ近い形で計上することが大切です。

 

では仕入れ価格がときによって違う場合はどうするのでしょうか?

大きく分けて「原価法」「時価法」「低価法」の

3つに分類できます。

「原価法」は仕入れ原価を評価額とする方法

「時価法」は今仕入れるとしたときの価格を評価額とする方法

「低価法」はどちらか安いほうを評価額とする方法です。

 

そして仕入れ原価の評価方法は

――引用:企業会計基準第 9 号 棚卸資産の評価に関する会計基準

会計処理

棚卸資産の評価方法

6-2. 棚卸資産については、原則として購入代価又は製造原価に引取費用等の付随費用を加算して取得原価とし、次の評価方法の中から選択した方法を適用して売上原価等の払出原価と期末棚卸資産の価額を算定するものとする。

 

次の方法とは

(1) 個別法

期末棚卸資産をすべて個々の取得価額で評価する方法です。

個々の仕入れ価格が異なる場合はこの個別法で評価します。

(2) 先入先出法

同じ商品を継続して扱っていて仕入れ価格が違う場合に

古いものから売れたとする評価方法です。

期末棚卸資産は最後に仕入れた価格で評価します。

(3) 平均原価法

【総平均法】

総仕入れ額を残っている在庫の数で割って仕入れの平均値とする評価法です。

【移動平均法】

先入先出で仕入れの実績から残っている個数を仕入れた価格の総額を

残っている在庫の数で割って仕入れの平均値とする評価法です。

(4) 売価還元法

取扱種類が多い場合に売上金額に原価率をかけて計算する評価法です。

 

どの方法でもいいわけではなく

――引用:企業会計基準第 9 号 棚卸資産の評価に関する会計基準

6-3. 棚卸資産の評価方法は、事業の種類、棚卸資産の種類、その性質及びその使用方法等を考慮した区分ごとに選択し、継続して適用しなければならない。

となっています。

 

自分の利益を正確に把握するためにも適切に会計処理してください。