投資家にとってもFX証券会社にとっても、

大きな損失を出さないようにする「自動ロスカット」。

この仕組みは、どのような基準で発動するのでしょうか。

 

ネットで外貨取引を行う場合は、

ネット証券会社で口座を開き、取引を開始します。

この取引画面の初期設定のところで、

「証拠金維持率」を設定します。

この「証拠金維持率」は、大抵の場合、任意で設定可能で、

30%から100%の範囲で、自己設定できます。

自分で設定を行わない場合は、

初期設定で50%になっていることが多いです。

 

証拠金維持率」とは、

保有するポジションの含み損益によって

証拠金が、現在、実際にどの程度のの価値があるかを示した割合で、

(証拠金+含み損益)÷ 建玉必要証拠金 ×100 で、計算できます

 

具体的に、証拠金維持率と自動ロスカットの例を見てみましょう。

証拠金つまり実際の手元にある資金が10万円で、

日本円とアメリカドルの通貨ペアの取引を行い、

1ドル100円の時点で5000通貨つまり5000ドルを購入したとします。

また、自動ロスカットを50%に設定したとします。

 

この時、建玉必要証拠金の割合つまりレバレッジの率が4%なら、

実際の建玉必要証拠金は500,000円の4%、2万円と言えます。

つまり、取引の最初の段階ではまだ含み損益はありませんので、

証拠金維持率は 100,000÷20,000×100 で、500%です。

 

ですが、含み損が50,000円になると

証拠金維持率は(100,000-50,000)÷20,000×100 で250%になり、

含み損が80,000円になると

証拠金維持率は(100,000-80,000)÷20,000×100 で100%

含み損が82,000円になると

証拠金維持率は(100,000-82,000)÷20,000×100 で90%

含み損が86,000円になると

証拠金維持率は(100,000-86,000)÷20,000×100 で70%

含み損が90,000円になると

証拠金維持率は(100,000-90,000)÷20,000×100 で50%になります。

 

証拠金維持率、つまり自動ロスカットの設定を50%としてあるので、

含み損が90,000円の時点で、損切りが確定するのです。

 

また、大抵の証券会社では、いきなり自動ロスカットを行うのではなく、

そろそろ自動ロスカットの発動が近いと、

アラートシステムで知らせるサービスがあります。

 

このアラートシステムは、最初に登録したメールアドレスに

証拠金維持率が○○%に下がったという内容が送られてきます。

 

アラートを2段階に分けて送る証券会社も多く、

初期設定で証拠金維持率を50%にしておくなら、

証拠金維持率が90%に下がったときと、

70%に下がった時の2回に分けてお知らせが届きます。

 

これらのアラートメールを見て、

自動ロスカットになる前に、早めの損切りを行うことがお勧めです。

この時点まで来た場合は、

また相場が回復すると待つのではなく、早めの損切りで備えましょう。