金利と為替において、金利が上がれば通貨価値は上昇し、

反対に金利が下がれば通貨価値が下落するのは定石ですが、

高い金利が通貨の価値の高さを意味し、

低い金利は反対に通貨価値の低さを意味しているのでしょうか。

 

実際には、そのように金利の高さは通貨価値の高さに比例しません

例えば、通貨量・信頼度ともに国際的に評価を得ているメジャー通貨

つまりアメリカドルやユーロ、イギリスポンドや日本円は

ほぼ0に近いくらいの低金利です。

 

金利の高さと関連の高い因子として、

忘れてはならないのは「インフレーション」との関係です。

 

特に新興国、つまりマイナー通貨が流通している国では。

インフレーションにより物価が非常に上昇していることの対策として、

金利を上げる政策をとる事が多いのです。

インフレーションが進行するということは、

その国の貨幣価値だけでなく物質全ての価値が低下します。

貨幣価値が下がった通貨を購入する人はいませんので、

何かしらのメリットをつけるために高金利にするのです。

 

物価が安定し、国内の政情も落ち着くなら

貨幣価値の安定と向上が見込めますが、

先行きの見通しが悪い状態では、

高金利にしても買われにくいことが多いのです。

 

例えば、日本円の金利が0.5%前後とほぼ0であるのに対し、

トルコリラは15%の高金利で注目を浴びましたが、

背景には国内情勢として非常なインフレーションがありました。

 

同じく国内の貨幣価値が安定しない南アフリカランドは、

6%から12%の高金利で、

変動の幅が大きく先行きが読みにくい貨幣でもあります。

南アフリカの中央銀行である

SARB・南アフリカ準備銀行の金融対策委員会は、

「レポ金利」として、毎月の金融政策を公式に発表しています。

 

この発表をもとに、国内のインフレーションの状況

そしてそれに対して政府がどのように介入するのか

また行う施策をどのように続けていくのかを判断し、

分析と実際のエントリーを行うことができるなら、

高金利の恩恵や不安定な貨幣価値の利点を生かすことができるでしょう。

 

スワップポイントばかりに目を奪われると、

高金利の通貨は「買い」だと考えてしまいがちですが、

突然の下落や上昇で、

貨幣価値そのものがどのように変化するかが見えにくく

予想の難しい通貨と言うことができます。

 

インフレーションの様子や、

それに対して政府がとる政策などを十分に吟味したうえで

基本的な金利と通貨価値の関係を念頭に置き、

高金利貨幣を購入するように心がけましょう。