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理論通りに動かないのが為替レートの動きですが、理論通りに行かないからこそ、面白味もあります。

大きく値が変わると言っても、企業の業績や材料の仕入れなどで変化する株価ほどの変動はなく、アメリカドルと日本円の通貨ペアで見るならば、一日に1ドルが何円も上昇したり下降することはありません。なんとなくこのあたりで収まるだろうという予測が付くのが、安定した為替の動きと言うものです。

この「なんとなく」という推測を理論にしたのが、アメリカのボリンジャー氏が開発した「ボリンジャーバンド」です。「ボリンジャーバンド」は、移動平均線をもとに開発されました。

ボリンジャーバンドは3本の線から成り立ち、真ん中の線は「移動平均線」、上部の線は「アッパーバンド」下部の線は「ロワーバンド」と呼んでいます。このアッパーバンドとロワーバンドの間には、95.5%の確率で為替レートが収まるように計算されます。

つまり、このボリンジャーバンド内で、95.5%の確率で為替が変動すると予測されるのです。

ボリンジャーバンドのアッパーバンドに為替レートの線がかかったら、そろそろ為替レートが下降する可能性があると考えて「売り」注文をしたり、ロワーバンドに為替レートの線がさしかかったら、為替レートが上昇するかもしれないと考え、「買い」注文をしたりするようにして利用します。


確率(パラメータ)はカスタマイズできる


ボリンジャーバンドの中に為替レートの収まる確率は一般的には95.5%で表示されますが、この確率も68.3%か、95.5%か、99.7%か選ぶことができます。

68.3%のバンドにするとバンドの幅が狭すぎてすぐに為替レートと重なってしまい、注文を出すタイミングが多すぎてしまいます。反対に精度を上げて99.7%にするとほとんどの為替レートがボリンジャーバンドの中で動くので、いつまでたっても注文する機会がやってきません。

そのようなことから、99.5%が一番使い勝手が良いと言われています。

この95.5%となるのはパラメーターを「2σ(シグマ)」に設定した場合です。ボリンジャーバンドもまた、移動平均線と同じく、中央の移動平均の数値や上下バンド内に収まる確率を設定することが可能です。

使いやすいのは「2σ」とされていますが、「1σ」に設定すると68.3%、「3σ」に設定すれば99.7%になります。2σと3σといったように2種類表示させて使うこともあります。

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また、95.5%の確率で上下のバンド内にとどまるので、もし残りの4.5%の確率で為替が抜けた場合は「強いトレンドが発生した」と判断することもできます。その時は反対に順張りでポジションを持って見ましょう。レンジの多い為替相場で使いやすい理由がわかりますね。

それぞれ損切りの位置も考えやすく、たとえばボリンジャーバンド内にあると想定した取引ではボリンジャーバンドを抜けたと判断できるところ、ボリンジャーバンドの外に出ると想定した取引ではボリンジャーバンドに戻ったと判断できるところ、と使いやすいテクニカル分析だといえます。

バンドの幅に注目


ただ、このこのボリンジャーバンドでも注意しなければならないことがあります。それは、バンドの幅が小さくなった時。値動きが小さくなっているということになるので、いつ大きな動きが来てもおかしくない状態です。
このような時は無理にポジションを取ることをやめ、様子見に徹するのが安全策かもしれません。
じっと抜けるのを待って、抜けたと判断してから、また順張りで取引を開始してみましょう。


また、ボリンジャーバンド自体の幅も、為替レートを予測する目安となります。 

ボリンジャーバンド自体の幅が狭くなる、つまり値動きが小さくなっているということは、エネルギーがたまってきていることを表しますので、爆発的に上昇か下降を見せることが多いです。

このようなときは、これから為替レートが上昇に動くのか下落に動くのか?ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析を総動員して爆発的な動きをどう生かすのが利益につながるのか?チャンスを逃さないようにしっかりと対策を練ることが重要です。

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