FXトレードにおいてよく使われる言葉に「pip」「pips」があります。

このpip(ピップ、ピップス)とは一体何のことでしょうか。

 

もともとpipは、英語で「小さな種」と言う意味を指します。

この言葉が為替レートで用いられると、

為替における小さな単位という意味に転換します。

 

外貨取引では、取引を行う通貨ペアによって、様々な通貨単位が使われます。

ですから、どの通貨ペアを扱うかで、

単位を様々に使い分ける煩雑さを解消するために用いられるのがpipなのです。

 

例えば、「アメリカドルと日本円の取引で、80pipsの利益が出た」と言えば、

1ドル当たり80銭の利益が出たという意味です。

アメリカドルと日本円の取引の場合は1銭の単位までを表すので、

最小の単位である1銭が、1pipになるのです。

クロス円の通貨ペアの場合は、常に1銭が1pipになります。

 

また、世界で最も取引の多い通貨ペアであるアメリカドルとユーロなら、

1pipは、0.01セントを表します。

ドルストレートの通貨ペアの場合は、この対ユーロに限らず

1pipは0.01セントを意味するのです。

 

この通貨ペアによりpipが異なる桁数を表していますので、

最初はpipがあるほうが不便に感じるかもしれません。

ですが、取引を行うFX会社によって小数点以下何桁までを表示するかは

決まっていますので

自分が扱う通貨ペアごとに固定されたpipを、自然と覚えていきます。

 

pipを使うことで、特に便利になるのは、利益や損失を把握するときです。

取引の結果を利益額や損失額で表わそうとしても、

どれだけの取引量を行ったかで額が大きく変わり、

実際それは大きな利益なのかただ取引量が大きいだけなのかが

不明瞭になってしまいます。

 

ですが、pipを使うならば、アメリカドルと日本円の通貨ペアでの取引なら、

1ドル当たりの利益もしくは損失を意味しますので、

取引量に左右されない結果を表現することができるのです。

 

つまり、80pipsの利益があったと言えば、

10,000ドルを取引していたなら0.8×10000で、8000円の利益ですし、

100,000ドルを取引していたならば0.8×100,000で、

80000円の利益を意味します。

 

他人と取引内容を話すときにも、

pipを用いれば、取引の成果だけを伝えることができますので、

実際にいくら儲かったもしくは損をしたということを

言わないで済みます。

 

金額ではなく、pipで取引の成果を見ることができるようになると、

実際の取引においても、

額に惑わされない冷静で正確な判断を下すことができるようになります。