ボリンジャーバンドにおいて用いるミドルバンドに、

単純に日数分の平均を計算した「単純移動平均線」ではなく、

より近い日付に加重して計算した「指数平滑移動平均線」を

用いることがあります。

 

この「指数平滑移動平均線」を略して、EMAと呼ぶことがあります。

様々なトレードスタイルを学ぶ際に、

この指数平滑移動平均線の概念は必要になります。

どのような特徴を持つ移動平均線なのか、見ていきましょう。

 

指数平滑移動平均線の考え方

移動平均線の中でも、単純移動平均線は、

全てのデータを同じように加え、データの数で割って算出します。

しかし、このような考え方では、昔のデータでも、最近のデータでも、

重要度は同じということになってしまいます。

そのような計算法の矛盾を解決するために考えられたのが

「指数平滑移動平均線」です。

直近の値動きを、過去の値動きよりも重要視することで、

よりトレンドを反映した、制度の高い予想が可能になるのです。

 

指数平滑移動平均の計算方法

指数平滑移動平均は、「加重移動平均」の計算方法をベースにして、

指数関数と組み合わせることで、より現状に沿った数値を算出します。

加重平均の計算方法は、例えば5位置加重平均の場合は、

日付が現在に近いデータから5倍、4倍、と加重を与え、

最も古い5日前のデータは1倍し、1+2+3+4+5の15で割って求めます。

 

指数平滑移動平均は、加重を単純に日数ではなく、

指数関数的に減少させ、それぞれの数値に掛けていきます。

実際の計算式は、n日間のデータ、p日目の数値をA(p)とし、

平滑化定数αを2÷(n+1)で求めるとすると、

1日目の値は(A(1)+A(2)+・・・+A(n))÷n

2日目以降の値は、前日の指数平滑移動平均値×(1-α)+当日の終値×α

で求められます。

 

指数平滑移動平均は、最新の値を2倍にすることで加重しますので、

(1日目の値+2日目の値+

・・・+(n-1)日目の値+n日目の値+n日目の値)÷(n+1)

で求めることができるのです。

 

[指数平滑移動平均線の特徴]

最新の値を二倍しますので、それ以外の日の価格の影響も

単純に平均にするよりも約14%減少しますが残ります。

そして、単純移動平均線は、決めた日数の値のみを用いますが、

指数平滑移動平均線では、日数を区切らないので、

チャートに見える日数なら、最も古い日数もわずかですが影響を与えます。

 

また、単純移動平均線に比べると、振り幅が小さく、

どんな値動きにも素早く反応を示しますので、

トレンドの転換点を早めに察知することが可能です。