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為替相場を動かす要因の一つに「中央銀行による為替介入」があります。

指標発表や要人発言、政策金利によるものと比べると、めったにないことですが、

値動きは急激でとても大きなものとなります。

以下はギリシャの債務問題時に行われた、

2011年10月、日本政府・日銀の介入の際の5分足チャートです。

日銀介入

チャート参考:ザイFX!ドル円ユーロの明日はどっちだ!?

このころ、ギリシャの債務問題をきっかけに多くの国の経済に対する不安が広まり、

一方的な円高が加速していました。

為替の急変は国の経済に深刻な影響を及ぼします。

これを防ぐために政府日銀がとった行動が「為替介入」です。

 

日銀は他国の中央銀行に比べ、頻繁に介入する傾向があるといわれています。

ECBやFRBなど多くの中央銀行は「相場のことは相場にまかせる」といった姿勢で、

現在では、よほどのことがない限り、市場介入はしません。 

とはいえ、年に何回もすることは稀で、めったにお目にかかれない現象でもあります。 

チャートでもわかるように値幅も大きく、何より方向が決まっています。

このような時はどのように立ち回ればいいのでしょうか。

まずは中央銀行による為替介入とは何か解説していきます。

 

中央銀行による為替介入は、急激な為替の変動によって

経済に大きな影響があると判断されたとき、政府や中央銀行などが大きな資金を投じて

為替の水準を変えようとする取り組みです。

 

介入にはいくつかの種類があって、代表的なものとしては、

単独介入、協調介入の2つが挙げられます。

2011年10月の介入は日本政府、日銀による単独介入で、

単独介入とは一国の政府・中央銀行の判断で行われます。

また、この年、これに先駆けて東日本大震災のあと、協調介入が行われています。

協調介入は関係する複数の国の連携で行う介入であり、緊密に連絡を取り合い、

同時に、あるいは断続に行われる介入です。

 

政府、中央銀行による、市場介入の目的は、市場への政府の方針のアピールといえますが、

多くの場合、これによって世界の経済状態が変わることはありません。

多くの場合、為替はまた、これまでのあるべき方向へと動くことになります。

実際この2011年も日銀では複数回の為替介入をおこなっておりますが、

以降も日本円は過去最高の高値付近でうろうろする結果となりました。

 

 

こういった介入時の立ち回り方としては、介入の方法や種類、期間にもよりますが、

素直にお手伝いがてら、トレンドについていくのがいいでしょう。

 

ただし、介入自体は前もって発表されるわけではないので、始まってみなければ

期間も値幅も想定する方法はありません。