為替市場が最も活発になるのは日本時間の23時ごろから。

アメリカ勢、ヨーロッパ勢がそろい、もっとも大きな金額が取引されます。

最も多く取引されるのもまたEUR/USDの通貨ペアといえるでしょう。

世界の基軸通貨であるアメリカドルとついで、取引量の多いユーロ。

この組み合わせは為替市場の主役とも言われ、

この値動きがほかの通貨ペアに影響を及ぼすこともあります。

たとえば、EUR/USDの通貨ペアにおいて、アメリカドルが安くなった時に

USD/JPYにおいてもドルが安くなる、といった可能性は十分にあり得ます。

 

クロス円」と「ドルストレート

日本で最もなじみ深いUSD/JPYの通貨ペア。

ニュースなどでも情報を得やすいことから、初めてのFX取引はUSD/JPYから入る人が多いようです。

また、取引の際の金額のわかりやすさから

EUR/JPYなど、円を基調とした通貨ペアの取引がはじめやすいとされていますが、

これらは米ドルを掛け合わせて算出されることから「クロス円」と総称されます。

通貨ペアは左から読むので、クロス円は1ユーロ130円や1ポンド170円といった読み方になります。

一方、USD/JPYをはじめ、EUR/USD、GBP/USDなどドルの絡んだ通貨ペアを

ドルストレート」と呼びます。

基本となる通貨であるドルとの組み合わせペアなので、クロス円に影響を及ぼすこともあります。

また、「ドルストレート」と「クロス円」を組み合わせて見ることによって、

どの通貨が買われているのか、また、売られているの確認することもできますね。

 

メジャー通貨、マイナー通貨

また、メジャー通貨、マイナー通貨といった分類をされることもあります。

実は日本円は3番目に多く取引される通貨でメジャー通貨です。

他に、アメリカドル、ユーロ、英ポンド、スイスフランなど先進国の通貨をメジャー通貨と呼び、

南アフリカランドやトルコリラなど新興国の通貨をマイナー通貨と呼びます。

マイナー通貨は金利が高いという特徴がありますが、

その反面取引量が少ないのでリスクが高いといわれています。

他にオーストラリアドルやニュージーランドドル、カナダドルは資源国通貨と呼ばれ

資源価格に影響されます。

 

このようにFXでは、多くの通貨が取引できますが、それぞれの通貨に特徴があります。

チャートの見方やテクニカル分析をおぼえたら、

それがダイレクトに反映されやすい通貨ペアを見つけていくといいでしょう。

実は通貨によって、特徴があるってご存知ですか?

FXの取引に関係することから、豆知識までちょっと見ていきましょう。

 

日本円

日本円は米ドル、ユーロに次いで3番目に多く取引されている通貨です。

経済指標は「日銀短観」以外あまり注目されることはありません。

そのため国内要因より海外要因でより動く通貨といえます。

長期にわたる低金利政策のため、円をベースに借り入れを行い、

他の金利の高い通貨を取引するのに使われることもしばしば。

このため多くの投資家に安全資産と見なされ、

市場がリスク回避の際には買われる傾向にあります。

 

 

アメリカドル

アメリカドルは基軸通貨であり、市場において最も多く取引されている通貨です。

ドルの価値を決めるのは、市場がどれだけドルを必要としているかに起因し、

純粋にドルが高いということはそれだけ世界がドルを欲しているといえます。

アメリカの政治背景はもちろん、多くの指標、要人発言が多くの市場の注目され、影響します。

 

 

ユーロ

欧州連合(EU)の加盟国で扱われる通貨で、世界第2の基軸通貨とも言われています。

17か国という大所帯で共通に使用されていますが、その経済状態はまちまちで

一つのリスクをみんなで共有しなければならないという特色があります。

どこかでリスクが発生するとすべてに及ぶ可能性があるということができます。

中心はドイツやフランスで、それら国の経済指標の影響を受けることもあります。

為替の動きとしては、ほかの通貨と同じく、アメリカドルの影響を受けやすいといえます。

 

 

英ポンド

アメリカドルが台頭するまでは世界の基軸通貨として認識されていましたが、

経済の低迷など、多くの要因によって安定せず、

為替市場でも値動きの激しい通貨として認識されています。

現在では、ユーロや日本円に及ばないものの、確固たる地位を築いており、

「ケーブル」の愛称で親しまれています。

ユーロに似た動きをすることもありますが、

オーストラリアドルやニュージーランドドルとも似た動きをすることもあります。

 

 

スイスフラン

他の主要国通貨と比べて金利水準が低い傾向にありますが、

永世中立国であるということからスイスフランは安全資産として認識されています。

近くのユーロ圏の動向が左右するとも言われ、

ユーロが売られるときはスイスフランが買われるといったように、

リスク回避の対象とされることもあります。

 

 

オーストラリアドル

以前よりは落ち着いたもののまだまだ政策金利は高く、

経済的・政治的にも不安が少ない国でもあり、投資対象としてFXでも人気の通貨です。

天然資源が豊富で、資源国通貨の代表でもあります

資源国通貨であることから、輸出や資源価格に左右されやすい傾向があります。

「オージー」の名前で親しまれています。


ニュージーランドドル

オーストラリアのお隣、ニュージーランドの通貨です。

以前は高金利政策によって、海外からの資金の流動をはかっていましたが、

現在では金利は低く抑えられ、内需で回す方針へと転向しました。

その結果、オーストラリアへの依存度が高まり、為替もオーストラリアドルに影響されます。

取引量が少ないので、為替相場も実直に大きく動く可能性があり、

今では初心者が扱うには難しい通貨となっています。

「キウイ」の名で親しまれる、資源国通貨です。 

カナダドル

流動性が低く、金利も安定しているとは言えない通貨ではありますが、

国内経済の安定が魅力といえる通貨です。

隣国に最大市場である合衆国がありますが、

とくにアメリカドルに引っ張られるということもなく、独自の動きをします。

状況によってはリスク回避で買われる、といったこともあります。

資源国通貨です。 

南アフリカランド

世界でも最も鉱物資源が豊富な南アフリカランド。

以前は経済発展のため、高金利政策によって海外資本を集めようとしていましたが、

現在では金利も以前ほどは高くありません。

物価動向もいまだ安定を見せていないので、値動きも安定しづらい状況にあります。

取引量が少ないので、ちょっとした情報から為替が大きく動きやすく

リスクの高い通貨といえます。 

トルコリラ

以前、大きなインフレに悩まされ、その対策として超高金利をうたっておりましたが、

現在でもまだ金利水準は高く、またその取引量の少なさから、

南アフリカランド同様、ハイリスク・ハイリターンの通貨といえます。

 香港ドル

近年、イギリスの植民地から中国の一部となった香港。

独立通貨が採用され、香港ドルとして取引されています。

中国との強い結びつきがあり、中国投資には規制があるので香港経由で投資が行われます。

香港ドルは米ドル・ペッグ制を採用しており、米ドルと連動した動きをする傾向があります。

市場が安定しており、中国の金融政策と共に注目の高い通貨といえます。

 

多くの通貨にそれぞれの個性がありますね。

まとめると、資源国通貨は資源価格に影響されやすく、

取引量の少ないマイナー通貨は高金利ではありますが、

ハイリスク・ハイリターンの投資先とみなされており、

一部の先進国通貨は市場のリスク回避の際に買われやすい傾向があるといえます。

 

その経済背景によってこれらが変わっていくことも考えられますが、

まずは参考に通貨ペアを選んでみましょう。